紀州の梅雨、青梅の収穫終盤。藪下農園の親子3代総出で 

2011年06月24日

 

梅雨は青梅の収穫シーズン。

親戚でもある藪下陸平さんの農園は、6月上旬から忙しい毎日です。
蔵では、「雑賀梅酒」用に、藪下農園をはじめ、地元の梅をこの時期仕入れます。
 

「安心して口にできるもの(食物)づくり」が、陸平さんのモットーです。農薬はほとんど使わず、使っても体に害のないものを活用し、自然のしくみや、農業の知恵をよく知る野生的なおじさんです。
 梅酒に漬ける青梅は古城を中心に白加賀や鶯宿、梅干しで有名な南高梅も混じります。
この日は南高梅の収穫、雨天続きからやっと解放された青空の下、陸平さんと、次男の政憲さん、その息子の豊宏くんが真っ黒に日焼けしていました。愛犬まいちゃんもご機嫌です。
梅の木が広がる小高い農園からは、眼下に紀ノ川と町並みが輝いて見えました。

 

 

 

 

 

30石の「ココノヱ酢」の木桶、真っ新なコモに衣替え

2011年04月01日

お酢とお酒の蔵に嫁いで1年。
酢蔵に初めて入れてもらい、30石(5400リットル)というこの大きな木桶の群を見た時の感動を、今も忘れません。
 

一歩入ると、むわんっと漂うお酢の発酵する酸の香り。木桶のフタを開けると立ち上る熱気。菌類のざわめき感じる、これが昔ながらにつくられるお酢なのだと、わくわくしたものです。

創業当時から、お酢の木桶は藁で編んだむしろ菰(こも)で、まるで毛布に包むように静かに抱き置き、醗酵と熟成をうながします。

この春、真新しい菰に巻き替える作業がありました。
酢酸菌が年中気持ちよく醗酵し続ける温度は、いろんな虫たちや微生物にとっても心地よく、お酢に悪影響が起きる前に定期的に交換するのです。
 

地元の農具屋さんに特注した枚数、約900枚! 桶は37つあるのですが1桶に24枚ほど使うそうです。藁クズにまみれてマスクをしての大がかりな作業。酒蔵のスタッフも手伝って、約1週間かかりました。
 

こんなにきれいな、まるで色づいた稲穂の波のよう。梅雨を前に、酢酸菌も気持ちよさそうです。

菰をはがした時、木桶がほんとに古くから、大事に使い続けられていることを知りました。
この桶は、昭和4年につくられた桶。創業者、豊吉さんの筆の記録が刻まれています。豊吉さんは主人の曾祖父です。
 

「木桶は古くなって壊れたものは、使えるところを残して組み合わせ、新しい木桶に作り直してずっと使い続ける。桶も酢酸菌も、創業当時からずっと生きているんだ」と、主人は教えてくれました。

 

 

 

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