【日本酒蔵】出品酒の仕上げ。それは、まあるくて、とってもきれいな・・・

2013年03月08日


先に酒蔵の児玉くんがブログ報告してくれたのですが、昨年10月にはじまったお酒の造り、私は今シーズン、まったく写真を撮りにゆくことができなかったことを後ろめたく思っていたのです。

今期最後となる出品酒の仕上げにかかっているとのこと。 袋吊りで手間をかけて造られ、しぼられた山田錦100%、精米40%の大吟醸。 その名も「雑賀孫市」の名前を冠せられる特別酒。搾られたあと、20リットルの斗ビンと呼ばれる、まんまるなビンに入れて熟成させながら、数日かけてきれいに仕上がった部分だけを取り出します。最後にそれは見ておかないと、と、カメラ片手に酒蔵へ。

酒蔵の冷蔵庫の中に、まあるいビンが静かに置かれていました。 その色はなんともきれいな澄んだ翡翠色。 このビンをみるたびに、夜操業するイカ釣り漁船のあの青い、まん丸い大きなガラス玉のようで胸がときめきます。

この出品酒の利き酒をするというので、主人に連れられて酒蔵へ。事務所には今田杜氏さんほか、酒蔵のメンバーが並んで、利き猪口にとくとくと注がれるのを緊張してみていました。

するとふわっと、みずみずしい果物のようないい香りが鼻をくすぐります。順番にお猪口のお酒を口に含んでゆく、その最後に、私も利いてみなさい、と勧められて一口。

利き猪口は大きいのですが、お猪口からはよりしっかりと、ふっくらとしたなんともいえないフルーティーな、美味しそうな香りがあふれています。鼻から胸いっぱいに吸い込みながら、ああこれが吟醸香というものなのかしら。

お嫁にきて3年、毎日の食卓や仕事場やお酒の席で耳にする日本酒を表現するさまざまな言葉があります。でも、それがどのようなものなのかは、なかなか言葉ではわからないものです。「ああこれが!」と腑に落ちる体験の蓄積が、私にはまだまだ必要なのです。

そしてその味わい!わあ・・・・・これが生まれたての、うちの大吟醸「雑賀孫市」。ああ、忘れられないだろうな、この香りと味わい。

みなの「うんうん」と、うなずく真剣な顔を見ながら、これをどう表現したら最善においしさが伝わるのかを考えずにはいられません。

 

 

このページのトップへ