【日本酒蔵】「来シーズンは、いよいよ新しい蔵で!」今田杜氏、田中代司が但馬に帰ります。

2013年03月13日


昨年より1ヶ月も早く、今期のお酒の造りを終え、杜氏の今田さん、代司の田中さんが故郷の但馬へ帰りました。 天気予報で崩れる前に出発することになり、日本酒の蔵だけでなく、お酢、梅酒の蔵人、家族総出で今年もお見送りしました。

 

今年はシーズン最中にインフルエンザと風邪で蔵人が次々と寝込む中、今田杜氏さんも田中さんは自身も体調を崩しながらも、毎日昼夜問わずの麹づくりや仕込みでした。 時に欠員をカバーして仕事量を増やして、がんばって乗り切ってくださいました。

一昨晩には恒例の慰労会。日本酒、食酢、梅酒の蔵人も一緒に乾杯。 主人はアメリカ出張から帰国したまさにその日で、かけつけました。 今シーズンに造ってくれたいろんな日本酒をずらりと並べて、今田杜氏さん、田中さんもほんとにホッとした、やわらかい笑顔がこぼれます。

急に決まった宴会で、この日は洋子お母さんが不在。 私は初めて一人で13人分の席の用意にかかります。残り時間は4時間。買い物からのスタートで、とても写真を撮ってる間はありません。 本日のメニューは、おでん、お刺身、から揚げ、ひとはわかめとキュウリの酢のもの、ポテトサラダ、巻き寿司。 大鍋、大皿にどんと盛って、おしゃれっ気はまるでなしですが、働き盛りの男性たちの食べっぷりはほんとに気持ちがいいものです。 お母さんほど美味しくはできないけれど、笑顔で食べてくれるのを見て心底ホッとしました。

出発の朝、今年はまだ桜は咲いていないけれど、青空の下、二人が帰る軽トラックを囲むみんなの顔は晴れやかです。 「お疲れ様でした!」「ありがとうございました。次は新しい蔵で!」

洋子お母さんも、今田杜氏さん、田中さんそれぞれと両手をパチッとハイタッチして「きっと、また元気な顔を見せてよ!待ってるからね!」と、別れを惜しみます。

軽トラックが見えなくなるまでみんなで手を振ったあと、事務所でお父さんとお母さんが話します。 「今期は若い蔵人が先に倒れて、時に食事ものどを通らないほど身体も辛かっただろうに、最後まできっちり仕事を努めるあの責任感はすごいもんだった」 しみじみ感心して語るのを聞きながら、ああ、今期も終わったなあと、ちょっと寂しい春の朝です。

 

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