「和歌山県100年企業表彰」をお受けしました!

2015年12月10日


表彰の盾と賞状
和歌山県内で100年以上にわたって伝統技術や事業を守り、県の経済発展に貢献した長寿企業を表彰する「和歌山県100年企業表彰」。創業明治41(1908)年、107年の歴史を守り継ぐ弊社も今年、表彰をお受けしました。表彰式は11月30日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれました。

県が平成19年度から実施し、今回で4回目。これまで何度も表彰の打診をいただいていましたが、自社の蔵を無事移転させ、これまでの厳しい年月を支えてくださった皆様に対し、経営者としてご報告する責任と御礼の気持ちを込めた「移転報告会」(2014年9月、同じくアバローム紀の国様で開催)を終えるまでは受けられないのだと、主人が頑なにお断りしていました。

この表彰の日を、私ども、特に主人は特別な思いをもって迎えました。この「100年企業である」という県からの表彰は、主人にとって「守りきった」という大きな節目だったのかもしれません。

107年を生き抜くということは、容易ではありませんでした。この10年で、古くからの蔵や自宅を無くし、2度の移転、決して環境がよいとはいえない場所で高額な賃料を払いながらの「借り蔵」時代もありました。それでも法的手続きを受けず(「県100年企業表彰」の中には民事再生法を受けた会社もあります)、食酢、日本酒、梅酒を休むことなく作り続けてきました。

「創業当時から受け継ぐ酢酸菌と大木桶、そして苦しい時も僕についてきてくれたスタッフが一番の財産」と主人は言い続けてきました。

そしてようやく、紀の川市桃山町にご縁をいただき、この地で自社蔵を再興することができました。

表彰式の朝、主人は祖父である2代目雜賀豊太郎が、和歌山市の老舗テーラー「TABATA」(今はありません)で誂えたスーツに袖を通しました。それは偶然にも移転の際に整理していた荷物から出てきたものでしたが、まるでこの日を迎えるために、孫である主人へのプレゼントのように出てきたのです。お洒落だった豊太郎さんが若かりしころ40、50歳代に着たものと思われますが、今から50年以上も前のスーツ! しかしながら、色褪せも虫食いもなく、パリッと引き締まった恰好のよいスーツで、それは不思議と今の主人の体にどこもかもピッタリと合いました。

この日の朝、会社で、移転をした年に生まれた娘れい(1歳)を抱きしめてから、主人は表彰式にむかいました。

表彰式日の俊光とれい

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