【蔵の移転:回想3】「立たないものを立てる!」その2、専門分野の職人が集まって

2013年08月16日


さて、「立たないもの」とは。新しい私たちの蔵は、元はJAの桃の選果場跡地。建物をリフォームしたので、すでにある建物の中に重量級の機材を運び込まなければなりません。

そして移転のクライマックスのように、重量級タンクがたくさんある酢蔵の引っ越しが行われました。

先に引っ越した酒蔵は、一番大きいタンクでも11キロリットル。クレーンでつり上げているのを見て大きいと思ったけれど、酢蔵は規模が違います。一番大きいタンクで27キロリットル、多いのが22キロリットルなど、すべてが倍以上、とにかく大きい!いくつもあるタンクと仕込み用30石の木桶も、同じ屋根の下に入れる計画です。

しかし、これが至難の業!「く」の字型屋根の平屋に、まず、タンクを横倒しに搬入。次に、屋根の一番高いところでタンクを立ててから、作業場を確保するために端によせ、最後に所定の位置に設置するのですが、屋根の一番高いところで、27キロリットルのタンクを立てるとぎりぎりの高さ。

それも、次々とタンクを入れるごとに、どんどん狭くなっていく作業場で、大型のクレーン2台、リフト2台、屋根からつるした鎖などを駆使して横倒しのタンクを少しずつ少しずつ立てるのです。

現場監督の樽谷さんも、一時も気をゆるせない作業を見守っています。のべ2ヶ月にわたる移転作業の終盤戦に、スタッフみな疲れがにじんだ顔に汗まみれ。眼光鋭く長時間の作業にも緊張が張り詰めています。ARMさんの作業の周囲では、蔵人や別分野の工事スタッフも、時折手を止めては固唾を飲んで見守っていました。

安全かつ無事に移転を進めるために、毎週毎週、定例会議では綿密な打ち合わせが行われました。ARMさん以外にも、さまざまな専門分野に精通した職人さんが頭をひねって新蔵をつくってくださいました。

(写真右から)設計を担当してくださった日和設計事務所の岩清水さん、リフォーム作業を統括してくださった和尊建設工業の和田社長、(写真奥右から)ARMの田中社長と樽谷現場監督、電気工事を一手に引き受けてくださった古川電設の堂浦部長(左端)が、ミーティングの常連です。

無事に、すみやかに移転を終えるという目標に、どんなに忙しい作業の最中でも、会議は欠かせませんでした。酒蔵と酢蔵のスタッフも総出です。人員が少ないので、酢屋も酒屋も手伝い合って作業を進行します。

 

 

このページのトップへ